伝統工芸が盛んな小川町にある職人気質の工芸所
埼玉県比企郡小川町にある「内田工芸所」様へ訪問してきました。
内田工芸所 内田様とレーザー加工機との付き合いは長く、ユニバーサルのレーザー加工機が登場するや否や、早くも注目され、自身の携わる事業に取り入れてきました。
アクリルを最大限利用した斬新・微細な加工は、有名デザイナーや大手装飾業者などの間で口コミで評判になり、小さな工芸所には全国からわざわざ訪れる人が絶えません。
斬新なアクリル加工で魅了される作品群
内田工芸所 様で制作される芸術品とも呼べるアクリルの加工品は、どれも独創的で斬新なものばかりです。
そのような斬新なアイデア作品が、無造作に飾ってあるのも職人さんらしいと思います。
下の写真は「昔作ったから撮っていいよ」と言われて壁に貼ってある写真を撮影しました。内田工芸所 様の加工作品は、発売前のものや、有名デザイナーの試作品など、撮影不可のものも多いので、この斬新なアクリル作品の掲載許可を頂き嬉しく思います。映画で使われていそうな小道具ばかりですね。
壁に飾ってあるこちらの花器はカラフルなアクリルを曲げて花器にしました。「曲げ」は熱で施します。
カラフルなアクリルといえば、内田工芸所 様は、アクリルの宝庫です。特殊な加工を施したアクリルを独自ルートで手に入れています。オリジナルすぎて作っていないアクリル板ばかりでその数も豊富です。
初公開!素晴らしいアクリル素材
実は私は工芸所の奥に素晴らしいアクリル素材・アクリル板が眠っているのを知っているので、そちらを掲載させてもらおうと思いましたが、サンプル帳があるというので、サンプル帳をご紹介いたします。
様々な独特の加工されたアクリルは、魅了されてその一枚を選んで加工すると、思ってもいない作品が出来上がったりするそうです。実際内田工芸所様でその加工を見たことがあるので納得です。(そのことについては、いつかまた報告しようと思います!)
写真だと、どれくらいの様々なオリジナルの素晴らしいアクリルがあるのか伝わらないかもしれません…。
しかし、下の豊富なボタンをご覧になれば、わかるのではないでしょうか。
過去に木のボタンも作製されており、そちらは素朴な風合いの温かみのあるボタンになってます。
主にニットなどで使われていたそうですが、残念ながら今はアクリルがメインになってしまったそうです。
代々続くものづくり職人
懐かしい感じのするセルロイドの置物
内田工芸所・内田様のものづくりは、古くから始まっています。内田様のお父様は、昔セルロイドで下の写真のような置物を作製していたそうです。現在ほとんどのセルロイド製のものはプラスチック製に変わり、こういったものが見られなくなってきました。プラスチックにはないあたたかさを感じます。
イラストが上手だったお父様
また、家の片付けをしていたら、新聞紙にくるまってお父様の制作した小物が出てきたといいます。その新聞紙も年代物だったが捨ててしまったと。
手先が器用だったお父様は、一つ一つ、木をおそらくノミで掘ったようです。戦時中、似顔絵を描くのが上手で、その噂が広まり、似顔絵の制作依頼が絶えなかったと言います。そのおかげで重宝され、前線へ行かずに済んだそうです。
すべて可愛らしいですが、お気に入りのものを探すのも楽しいですね。
人気ものの竹刀の鍔
内田様ご自身も、おわかりの通り、ものづくりに関してはとことんこだわる方。内田様の息子さんに、アクリルで剣道で使う竹刀の鍔を制作してプレゼントされたそうですが、それが巷で「洒落ている」と評判になり、制作依頼が来てしまったとか。
池袋から70分・小川町駅から徒歩5分の立地
内田様のもとへは、前述の通り、色々な方が訪れては「こういうものを形にしてほしい」と依頼されていきます。秩父の手前にある小川町は、東武東上線で池袋から約70・1本で行けてしまう上、工芸所は小川町駅から徒歩5分という好立地にあります。そのおかげでデザイナーさんがひょっこり訪れて、帰っていくということもあるそうです。
内田様の工芸所は、奥様と現在二人三脚で営んでいます。是非、皆様にも気軽に訪れてほしい場所です。
商号 |
内田工芸所 |
所在地 |
埼玉県比企郡小川町大塚105 |
電話 / FAX |
TEL:0493-72-0448
FAX:0493-72-4070 |
事業内容 |
主にアクリルなど服飾・ファッション関係の様々なデザインのアクセサリーの加工・制作 |