造形美術の老舗、ケンシアート様
ケンシアート様へ訪問しました。
最初技術スタッフについていったのですが、丁度猛烈にお忙しい時でした。四六時中、何か大掛かりなものを製作していらっしゃるイメージです。
創業1979年という老舗の会社ですが、アナログからデジタルへの挑戦を惜しまず、新しいことに挑戦しつづけています。特に3Dデータによる加工システムの導入や新型の機材・技術の導入に積極的です。埼玉にも工場があり、手広くやっている印象ですが、30人ほどで手がけているそうです。
代々木八幡駅から徒歩7分ほど、山の手通りに位置する建物は、真っ赤な外観で印象的です。全面窓がガラスになっており、中の個性的な造形物が通りからよく見えます。そのことから、足を止めて見入る人も多いと言います。過去には散歩関係のTV番組に何度か取り上げられました。道行く外国人観光客が突然訪れて、興味深くこれら造形物を見ていくこともあるそうです。通りすがりのクリエイティブな人々と話がまとまり、制作受注につながったというケースも過去にあったそうです。
山手通り・富ヶ谷交差点から350mほどの好立地にあるため、訪れやすいと思います。造形物の運搬なども大通りに面しているため、やりやすいですね。
今は流通していないかつてのV460
当社のレーザー加工機は、2004年に取り入れてくださりました。
今となっては貴重な当時の第1世代VersaLaser V460を購入し、現在も現役で使用されています。こちらの後継者が加工エリアがほぼ同等のPLS4.60になります(こちらも販売終了、現在は75Wまで積めるPLS4.75に)。現在の機械ではトップドアが積層式強化ガラス (耐熱ガラス)に全て変更されていること、火災報知機を標準装備されていることなどに加え、パソコンと加工機をリアルタイムに接続させることにより位置決めも容易など仕様変更がありました。使用方法はさほど変わらず、パソコンのデータをリアルタイム通信せず加工機にそのまま送るため、パソコンによる不具合で停止することがないなどのメリットもあり、未だに愛好者は多い機械です。
窓と隣の小部屋に囲まれた省スペースに置かれていますが、鉄で出来た赤い棚の上にECO7の集塵機(黒い物体)などが置かれているのがわかるでしょうか。なかなか重量のある機械なので、持ち上げた人はすごいです。そして、上手にスペースを使われています。
マイナーな話ですみませんが、V460で目を引くのが、レンズカバーの色。ULSレーザー加工機を知らないと全く気づきませんが、現機はこの部分は黒色ですが、こちらは赤色です!
散歩がてら寄れる最新基地のような場所
ケンシアート様は発泡スチロールを削るロボットアーム、大型切削機、大型3D-NCルーター、立体プリンター、熱線カッター、UVプリンター、3D計測器など、3D加工に特化した機械が揃っています。
制作に携わるクリエイターやディレクターの方は、気軽に寄れる立地にありますので、是非訪れてみてはどうでしょうか?